買い物や調べもの、ゲームに音楽、コミュニケーション等――。今や日常で必要なほとんどのことはスマホでできてしまう時代。かつてはその役目の大半を担ってきたパソコンも、スマホ育ちの若年層にとっては必要にせまられないと使わないツールとなってきているようです。
そんな中、パソコン「FMV」シリーズの開発・販売を手がける富士通クライアントコンピューティング株式会社(以下、FCCL)は、このたびブランドを一新。若年層の価値観にフォーカスした新製品「FMV Note C」の発売が1月17日から始まりました。
先日都内で行われた新製品発表会には、若者代表として俳優の八木莉可子さんが登壇。イマドキの大学生とパソコンとの関係性について本音を語りました。
イマドキ大学生は「学びまくり!」
淡い色合いのシックなドレス姿で登場した俳優の八木莉可子さん。’24年に大学を卒業し、もうすぐ社会人2年目となる八木さんは、学生時代をこう振り返りました。
「大学では授業にレポート提出、卒論作成に追われながら芸能活動もしていたので、その両立で本当に忙しかったです」
とにかく時間に余裕のない学生生活だったという八木さん。実際にFCCLが全国の大学生1000人を対象とした調査でも、現代の大学生の7割以上は大学生活を「忙しい」と回答しているという結果が出ました。 その一方で、世間の目からは大学生は「人生の夏休み」「遊んでばかり」と言われがち。およそ9割の学生は、それに偏見を感じていることも調査でわかっています。
「大学生って“モラトリアム”、いわゆる社会に出るまでの準備期間と揶揄されますが、それに違和感を覚えますね。現実は勉強やバイトに時間を割かれていて、遊んでいるヒマなんてない学生が大半だと思います」
イマドキ大学生に対する世間のイメージとのギャップにしっくりきていない様子の八木さんでした。
大学生活は「学びまくり!」だったという八木さん。また大学生は「選択肢が多い」ことも挙げ、イマドキ大学生の本音を語りました。
「入学してまず、授業の選択はどうする?から始まって。生活を送っているうちに、じゃあサークルは?ゼミはどうしよう?バイトもしなきゃなあ……と、どんどん選択することが増えていくと思います。また、そこで生まれる友だちや先輩との交流も大切にして。そんな中で私のキャンパスライフは、がんばって楽しみ、総じて学べた4年間でした」
若年層のニーズによりそった新しい形「FMV Note C」
八木さんが大学に入学したのは、ちょうどコロナの自粛期間中でした。通学もままならず、スタートはパソコンを使ったオンライン授業が主流だったそう。
「その後も課題や調べもの、自主勉強などでパソコンを活用していました。卒論を作成するために撮影現場にパソコンを持ち込んで作業したことも」
このようなタイミングもあり、八木さんはパソコンを日常生活の中に抵抗感なく導入できました。しかし今、学生の中には「必要だから買わなきゃいけないとは思うけど、パソコンに興味ないし、難しそう」という方も多くいらっしゃるかと思います。
そんな若年層の思いから生まれたのが、新製品「FMV Note C」です。FCCLでは製品開発に向け、20代のブランドマネージャーを中心に若手社員で形成されたプロジェクトチームを発足。「FMV Note C」は、そんな社員の意見や大学生からのヒアリングにより、デザインやアプリケーションなどパソコンに求められるすべての要素をゼロから見直し、新しい形として発表されました。
製品デザインも手がけたブランドマネージャーの堀氏は、「FMV Note C」開発についてのこだわりを次のように語ります。
「ブランドコンセプトは『がんばる時間を、心地よい時間へ。』です。大学の4年間を通して使ってもらうため、スペックの追求はもちろん、勉強や趣味などに使うための心地よさにもフォーカスしています。バイカラーで凹凸をなくしたフォルム、ファンレス設計、若年層にマッチしたアプリを取り入れ、開けるたびに心が躍るようなデザインと操作性を心がけて開発しました」
また、このプロジェクトを通してパソコンに興味がない若年層へアプローチすることで、どのような効果を期待しているのでしょうか。堀氏は続けます。
「スマホで全部できてしまうので、義務感でパソコンを使っているという大学生もいると思います。『FMV Note C』は、パソコンに対するモヤモヤに正面から向き合い、パソコンを使う時間を心地よくすることを目指して開発しました。お気に入りの文具のように使ってもらいたいですね」
大学生のがんばる時間を応援「GOOD CAMPUS LIFE Project」
さらに「FMV Note C」ブランドは、勉強やバイトでがんばる大学生に「ワクワクの時間」を提供するプロジェクト「GOOD CAMPUS LIFE Project」を始動。ブランドマネージャーの佐藤氏は、プロジェクトの取り組みについてこう説明します。
「大学生がなんとなく敬遠しているパソコンを、より身近に感じてもらうためには、若年層の価値観にフォーカスすることだと考えます。そこで注目したのは、『ファッション』。大学生になって、今まで着ていた制服から自分の好きな服が着られるようになるので、一番ファッションに興味を持つ時期ではないかと」
プロジェクト第一弾では、早稲田大学 繊維研究会とともにキャンパスライフ専用の「CAMPUS WEAR」が共同開発されました。
“PC作業にこそ、作業着を。”をコピーに開発された「CUSHION JUMPER」は、「大学のイスは堅い」「長時間のパソコン作業は手や腰が痛くなる」などの大学生の生の声をもとに開発されたジャンパーです。
「CUSHION JUMPER」は、外して使える背中のクッションにくわえ、ネックピローとしても使える収納式のフード、さらにイヤホンや充電器などの細かい周辺機器を入れられるインナーポケットなど、がんばる大学生にとって必要な機能を備えた優れものです。
「本プロジェクトを通して、FMVは今後もがんばる大学生を様々な面から応援する活動を続けてまいります」(佐藤氏)
「GOOD CAMPUS LIFE Project」公式サイト:https://www.fmworld.net/fmv/project/goodcampus/
FMVブランドリニューアルへの想い
代表取締役社長をつとめる大隈健史は、FMVブランドリニューアルについて次のように想いを語ります。
「FVVは1993年の誕生以来、常に時代の流れに対応しながらシリーズ製品を展開してきました。近年のオンラインでの仕事や授業、行政サービスの普及にともない、パソコンは日本人の生活に欠かせないツールのひとつとして常に進化しています。これをふまえて、FMVも改めて“進化の時”だと考え、ブランドリニューアルを行いました。顧客に寄りそう気持ちはそのままに、シンプルでわかりやすく、それでいて時代に合った価値観であることを目指しています」
時代に合わせて進化し続けるFMV
スマホ一台があればあらゆることはできますが、書類作成や表計算などの複雑な作業となると、やはりパソコンは必要不可欠。また、ゲームや動画閲覧もスマホの小さい画面よりもパソコンの大画面だと迫力が違いますよね。
パソコンはスマホと上手に併用することで、日常生活に欠かせないツールとして重宝するのではないでしょうか。
また、2025年10月にはWindows10のサポートが終了します。これを機に、お手持ちの古いパソコンを一新してみるチャンスかもしれません。
【製品情報】
・シリーズ名
Note C(品名:FMV CZ-K1)
・型名/カラー
FMVCZSK1EA/エクルベージュ
FMVCZSK1MA/ミストグリーン
FMVCZSK1SA/スモークグレー
・発売開始日
2025年1月17日
・価格
オープン価格
【八木莉可子 プロフィール】
八木 莉可子(やぎ りかこ)
2001年7月7日生まれ、滋賀県出身
2015年のデビュー直後、ポカリスエットのCMに出演し話題を呼ぶ
Netflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』(22年)や、ヒロインを務めたNHK総合『おとなりに銀河』(23年)、カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ『GTOリバイバル』(24年)に出演、日本テレビ系『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(24年)では竜星涼とW主演を務めた
<取材・撮影・文/櫻井れき>