不快!?音の最先端技術を無駄遣い「 不快ミュージアム by nwm×NTT」開催!

技術の進歩や革命は、いつも最初は共感されず、理解されないものです。世界中の優秀な人々が集まるNASAが研究している「宇宙」も、最初はきっと「お金をかけて普段の生活に関係のない宇宙を研究するなんて…」という批判もあったと思います。そのような挑戦を始める人々は、もしかすると最初はただの好奇心だったかもしれません。
しかし、好奇心で始めたことが思わぬ技術の発展につながり、我々の日常にまで浸透し、生活の中で役立つようなものに実用化されるというのは、これまでの歴史上繰り返されてきたことです。今回はそうなる可能性を秘めた「共感されない?」イベントが開催されたので紹介したいと思います。
皆さんは「作られた音」というのはどのようなものを想像しますか?
一流のピアニストによる美しいメロディーや、卓越した歌唱力を持つプロの歌手による歌声、ゲームで流れる馴染み深いBGM、カフェやマッサージ店で流れる心地よい自然の音など、ポジティブなイメージが思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし、今回の音響XRイベントは全く逆のアプローチです!
音響ブランド「nwm」を展開するNTTソノリティ株式会社は、2024年3月20日(水・祝)~3月24日(日)、UNKNOWN HARAJUKU(東京都渋谷区)で、最先端の音響技術を駆使した聴覚を研ぎ澄ます音響XRイベント「不快ミュージアム by nwm×NTT」が開催中です。

不快ミュージアム by nwm×NTT

世の中の不快な音というのは、どのようなものを想像しますか?「黒板をひっかく音」、「下手くそなピアノ」、「おじさんのゲップ」、など文字で見るだけで嫌な気分になる不快な音を、なんとこのイベントで「聴くことができる」というのです。
誰が何の目的でわざわざ不快な音を聴きにいかなければならないのか…ですが、「NTT系が最先端の音響技術を使って不快な音を作る」というのは何となく気になる!自分はホラー映画を見ることに対して「何でわざわざお金を払ってまで怖い思いをしないといけないのか…」と思うタイプなのですが、今回は好奇心が抑えられない…という事で実際に体験してきました!

イベント会場は東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅より徒歩1分、JR山手線「原宿」駅より徒歩5分の「UNKNOWN HARAJUKU」という場所です。

会場に行くと、分かりやすいイベントの門がありました。
早速入ってみると受付の方にイヤホンとスマートフォンを渡されます。こちらのイヤホンは今回のイベントで大活躍するもので、通常のイヤホンとは違います。

耳をふさがないイヤホン

このイヤホン、「ワイヤレスパーソナルイヤースピーカー nwm MBE001」と呼ばれるものは、一言で言うと「耳をふさがないイヤホン」です。つまり、音楽や通話を楽しんでいる間も周囲の会話や音がほとんど遮られず、外部の音を感じることができます。現代では、誰もがスマートフォンを持っているので、日常生活で様々な活動をしながら音楽を聴いたり電話をしたりする機会が増えています。しかし、通常のイヤホンを使用する場合、外部の音が聞こえないというのは日常生活において様々な危険が潜んでいますが、このイヤホンは通常の「耳をふさぐイヤホン」に比べてそのような危険を極限まで減らすことができると感じました。
NTTソノリティ株式会社は、このイヤホンを「耳スピ」と称し、「没入」ではなく「共存」を意識した設計になっています。例えば、子供が自分の部屋でYouTubeやTikTokを楽しんでいる間も、母親の声がしっかりと聞こえ、家族のコミュニケーションが維持されるでしょう。このイヤホンによって、周囲の音を利用した新しい立体音響の不快な音体験が可能になりました。

いざ体験!不快な音!

建物内では至る所に不快な音スポットがあります。
そしてネーミングが面白い笑
いくつか体験した不快な音を紹介します!

アイドルはきっと出さない音

まず体験してみたのは「アイドルはきっと出さない音」です。早速パンチの効いたテーマですが、気になったのでこの便器に座ってみました。するとイヤホンから聞こえてきたのはなんと!いや、やはりオナラでした!それもかなりリアルで近くにお笑い芸人がいればツッコミを入れずにはいられない音…。アイドルも人間ですのでもちろんオナラはしますが、アイドルがアイドルとしてファンの前に立っている時には大抵の場合「アイドルはきっと出さない音」ですね。

ピアノコンクール3318位

続いて体験してみたのは「ピアノコンクール3318位」です。私たちは普段、音楽を聴く時に得られる効果としてリラックスや気分の高揚を期待します。それなのにこのピアノの伴奏は酷い、原曲が何か、原曲そのものが存在するのかすら、考える余地さえありませんでした笑

イビキ。じゃない方

続いては「イビキ。じゃない方」です。こちらは何の音か想像がつかなかったのでひとまず考えてみました。タイトルが秀逸なので、音を聴く前、聴いている途中に何の音か予想してみるというのは今回のイベントの楽しみ方の一つなのでぜひ皆さんもやってみてください。かなり地味ですが、確かにこれは「イビキ。じゃない方」でした。答えはここで教えるのは勿体無いのでぜひ現地に行って答え合わせをして欲しいです!

体験できる不快な音の種類はまだまだたくさんあり、さらに自分の音を録音して不快な音にするという体験もあります。スタッフの方に今回の様々な不快な音をどのようにして考えたのか聴いてみると、まず第一に「誰もが知っている音」であること、そしてその音を心理学的、音響学的に不快な音かどうかを研究して録音・作成したものであるということが分かりました。とても面白い試みですね。

今回のイベントを実際に体験してみて、聴覚というものは様々な情報を取り入れている事を改めて認識しました。音は人を良い気分にさせることもあれば、悪い気分にもさせることもある。ただ不快な音というのは人によっては決して悪いことではなく、世の中には怖いもの見たさにホラー映画を見るように、ゾクゾクする感覚を求めて不快な音を聞きたくなる人が増えていくかもしれません。そんな最先端の考えを最先端の技術を使って実現したこの「 不快ミュージアム by nwm×NTT」にはぜひ皆さんにも体験して欲しいです!
もしかしたらあなたの音に対する価値観が変わるかも!?


「不快ミュージアム by nwm×NTT」概要

日 時:2024年3月20日(水)~3月24日(日)
営業時間 :初日(3月20日):14:00~20:00(最終入場 19:45~)
平日(3月21日、22日):12:00~20:00(最終入場 19:45~)
土日(3月23日、24日):10:00~20:00(最終入場 19:45~)
場 所:UNKNOWN HARAJUKU(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目5-10)
入 場 料 :無料
H P:https://fukai.nwm.global/
予約サイト:https://fukai-museum.rsvsys.jp (予約優先制)

<サテライト展示>
メイン会場での展示ベースにしており、予約なしにお気軽に体験いただけます。
日 時:2024年3月20日(水)~3月24日(日)
営業時間:初日(3月20日):14:00~20:00(最終入場 19:45~)
平日(3月21日、22日):12:00~20:00(最終入場 19:45~)
土日(3月23日、24日):10:00~20:00(最終入場 19:45~)
場 所:WITH HARAJUKU 1階(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-14-30)
入 場 料:無料
■使用製品について
ワイヤレスパーソナルイヤースピーカー nwm MBE001
家族や仲間と過ごしていても、どの瞬間も着けていられる。
◆主な特徴
・オープンイヤー型デザイン 仲間と話せる、声に気づける
・最大 6 時間音楽再生 リモートワークにも
・NTT独自の PSZ 技術搭載 音漏れを抑える
・ダークブラウン ホワイトベージュ
・片耳わずか約 9.5g 長時間ストレスフリー
・通話用マイク搭載 クリアに声が聴こえる
・マルチポイント対応
詳細はこちら:https://www.nwm.global/mbe001

NTTソノリティ
最先端の音響信号処理技術を用いて音響関連事業を行う会社として2021年9月1日に設立。音を仕分ける・音を閉じ込める・特定の音を見つけ出す、という3つの技術を使い、ビジネスやプライベートなど様々なシーンで一人一人に快適な音響空間を実現する製品やサービスを提供してまいります。
HP:https://ntt-sonority.com/