春の風がやわらかく街を包む季節、心が少し浮き立つような素敵なCMが公開されました。注目の俳優・見上愛さんと萩原利久さんが恋人役として初共演を果たしたこの映像は、どこか映画のように静かで、でも胸の奥がじんわりとあたたかくなるような空気感をまとっています。舞台となったのは、全国に展開する「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」。とはいえ、ただ買い物を楽しむ様子を描いたものではありません。二人が過ごす時間の中にある何気ない表情、ふとした会話、目に映る景色や感情の変化が、まるで日常の中の“小さな物語”として描かれているのです。
たとえば、恋人と過ごす週末、まだ行ったことのない場所を歩きながら、知らない自分と出会うような瞬間。そんなひとときを丁寧にすくい取ったような今回のCMは、観た人それぞれに「体験って、やっぱりいいな」と思わせてくれる力を持っています。おしゃれな演出や洗練されたロケ地にも注目が集まりますが、それ以上に、感情を動かす“空気”のようなものが映像に漂っているのが印象的です。
ただの広告とは一線を画す、静かなインパクトを残すこのCM。一体どんな思いが込められているのでしょうか。そして、二人の俳優がこの役にどのように向き合ったのか。CMと合わせて公開されたメイキングやインタビューから、その舞台裏に少し触れてみたくなります。
二人が出会う“新しい体験”の物語

見上愛さんと萩原利久さんが恋人役で共演する今回のCMは、「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」という異なる舞台を通して、それぞれのキャラクターが“新しい体験”に心を動かされていく様子を描いています。特別なセリフや劇的な展開があるわけではなく、何気ない日常のなかでふと生まれる小さな感情の変化や、相手の世界に少しだけ近づいてみる瞬間に焦点を当てているのが特徴です。
一方のCMでは、ブレイキンというダンスに向き合う姿を、もう一方では、見慣れない景色をめぐるショッピングの旅が描かれます。どちらの物語にも共通しているのは、自分の知らない世界を知ることの楽しさと、そこに寄り添う誰かの存在のあたたかさ。新しい体験が人を少しだけ変えてくれる――そんなメッセージが、静かで繊細な映像表現の中に込められています。
CMとしての作品でありながら、まるでショートフィルムのように、それぞれの物語が独立しつつも、ひとつの“テーマ”でやさしくつながっている印象を受けます。派手な演出ではなく、日常に近い感覚だからこそ、観る人の心にそっと残る作品になっています。
CMストーリー
ららぽーと「変わる。ららぽーと / ブレイキン」編

都会で働くウェブデザイナーのアイと、中学校の教員であるリク。性格も趣味も異なる二人が、「ららぽーと」で過ごす休日のワンシーンが描かれるのが、このCMです。買い物が大好きなアイに対し、スポーツやエンタメが好きなリク。そんな“ちょっと違うふたり”が、いつもと少し違う場所で、新しい何かに触れていく――そんな物語です。
物語の舞台は「ららぽーと」の円形ステージ。偶然訪れたその場では、ブレイキンダンスのイベントが開催中。激しく、しなやかに技を決めていくダンサーの姿に、思わず引き込まれるアイ。これまでダンスに興味があったわけではなかった彼女が、目を輝かせて「…すごい。すごすぎる」とつぶやくシーンが印象的です。それを見守るリクの表情も、どこか誇らしげで、うれしそう。ふだんとは違う場所で、ふだんとは違う感情が自然と引き出されていく様子が、静かなやりとりの中で丁寧に描かれています。
「ここ、ららぽーとなんだ」とつぶやくアイに、「逆にどこだと思ってたの?」とリクが笑いながら返すやりとりも、恋人同士の距離感がリアルに伝わってくるポイント。風に揺れる紙吹雪、笑顔がこぼれるステージ、そして最後に映し出される「あ、このドキドキ、好きだ。」というフレーズ――買い物だけじゃない、ららぽーとでの“体験”が、ふたりの心の動きを優しく後押しする、そんな映像に仕上がっています。
三井アウトレットパーク「SHOPPING is POWER / 遠くまで買い物」編

ショッピングが好きなアイと、スポーツやエンタメ好きなリク。趣味は違っても、一緒に過ごす時間には、ちょっとした“発見”が隠れているものです。今回の舞台は「三井アウトレットパーク」。お買い物が得意なアイに誘われてやってきたリクは、実はこの場所にあまり馴染みがなく、どこか気乗りしない様子。そんな空気を察したアイが、「わざわざ遠くまで買い物なんて、って思ってたでしょ?」と笑いながら問いかけます。とぼけるリクに「正直に」と言うと、素直に「申し訳ございません。思ってました」と打ち明ける場面が、ふたりらしい自然な空気感で描かれます。
それでも、店を巡るうちに、リクの表情は徐々に変化していきます。服を試着したり、サングラスをかけてふざけてみたり、グルメを楽しんだりと、アウトレットならではの多彩な楽しみ方にすっかり夢中。最初の遠慮がちだった姿からは想像できないほどリラックスして過ごすリクに、アイも思わず笑顔をこぼします。「今の感想を10文字以内で述べよ」との問いに、「三井アウトレットパーク最高」と、まさかの6文字オーバーで答えるシーンも、彼の満喫ぶりを物語っています。
ラストは「めちゃくちゃ買ったね」「めちゃくちゃ買いました」と笑い合うふたりの姿とともに、「買うって、やっぱ、元気でる。」というフレーズで締めくくられます。お買い物という行為の中には、気分が前向きになったり、ちょっとした活力をもらえたりする瞬間があります。そんな“ショッピングの力”を、ふたりの自然なやりとりから感じ取れるCMとなっています。
二人の“素の姿”がにじむ舞台裏
撮影は、関東近郊のららぽーと各施設と、三井アウトレットパーク 木更津で行われました。現場では、早朝の自然光や雨の中の撮影、さらにはワンカットで長回しに挑むシーンなど、限られた時間の中でも細やかな演出が随所に施されたとのこと。中でも印象的なのは、見上愛さんが挑戦するブレイキンのシーン。初めての動きに戸惑いながらも、何度も練習を重ねる姿は、まさにCMのテーマである「新しい体験」を体現していたようです。
リリースで紹介されている撮影エピソードによれば、見上さんは「普段ならやらないようなことに挑戦できて楽しかった」と振り返り、萩原さんも「早朝からの撮影や、即興のような演技もあって、旅の途中のような空気を感じた」と語っています。特に木更津での撮影については、まるで本当にデートをしているかのような自然なやり取りが生まれたそうで、二人の空気感の良さが映像にそのまま反映されています。
また、印象的だったのは、互いに感じた“変化”に関するやりとり。インタビューの中で、見上さんが「リク(萩原さん)が楽しそうに買い物をしている姿が意外だった」と語る場面があり、反対に萩原さんは「アイ(見上さん)のブレイキンに対する真剣さに驚かされた」と応じています。こうしたコメントからも、CMの中の二人と、実際の現場での二人の関係性が重なり合っていたことが伝わってきます。
メイキング映像やインタビュー動画では、リリースには書かれていないようなさりげない表情や一言も拾うことができ、映像作品としての魅力をより深く味わうことができます。表面的な広告ではなく、作品として“観る”ことで、伝わってくるものがある――そんなCMに仕上がっている理由が、こうした舞台裏にもにじみ出ています。
新しい体験が、心を少しだけ変えてくれる
今回のCMには、華やかな演出や派手なストーリーはありません。けれど、見上愛さんと萩原利久さんが演じる“恋人同士”のごく自然なやりとりや、相手の世界に少しずつ歩み寄っていく姿には、どこか心がじんわりとあたたかくなるような力があります。たとえば、相手が好きなことを知ろうとする勇気。自分の知らない景色に、少しだけ飛び込んでみる気持ち。そのどれもが「新しい体験」であり、人の心を動かすきっかけになるのだと気づかせてくれます。
日々の生活のなかでは、つい“いつもの場所”“いつもの選択”を繰り返しがちです。でも、ほんの少し視点を変えたり、新しい場所に足を運んでみたりするだけで、思いがけない発見が待っているかもしれません。今回のCMに描かれているのは、そんな“ささやかな変化”を大切にすることの価値なのだと感じました。
この春、新しい体験に触れてみたいと感じている人にこそ、ぜひ一度、このCMを観てみてほしいと思います。ほんの数分の映像が、あなたの心に小さなきっかけを届けてくれるかもしれません。
「三井ショッピングパーク ららぽーと」「三井アウトレットパーク」について
「三井ショッピングパーク ららぽーと」

ファッションをはじめ、食やエンターテインメント施設などが集結し、全国に展開するリージョナル型ショッピングセンター。ショッピング以外の楽しみも充実し、地域コミュニティの核として街づくりの中心となる施設づくりを進めています。
URL:https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/
「三井アウトレットパーク」

インターナショナルブランドからローカルブランド、日本初出店の新規ブランドまで多彩なショップを揃えブランドショッピングをより身近にお楽しみいただける商業施設を目指しています。また、地域ならではの食や文化を発信し、観光地としての役割を担い、地域の発展に貢献できるよう務めています。
URL:https://mitsui-shopping-park.com/mop/