ヒロミも称賛!『HiKOKI BUILDER’S SPIRIT AWARD』職人たちの頂点が決定

くらしを支える職人たちの“情熱”と“技術”を称えるアワード開催!
先日都内にて、電動・空気工具を販売する工機ホールディングスジャパン株式会社(以下、ハイコーキ)主催『HiKOKI BUILDER’S SPIRIT AWARD』授賞式が行われました。このアワードは、電動工具・エア工具を使う職人たちを対象に、過酷な環境の中でも「職務に対する最も高い志」を持つ人たちを表彰するものです。

授賞式には各部門ファイナリスト6名が登壇し、主催者とCCO(チーフカスタマーオフィサー)を務めるタレントのヒロミさんから表彰されました。
さらにその中から各部門賞と総合グランプリも決定。職人たちの仕事に向き合う“志”と“情熱”が称えられました。

ヒロミさんも選考に難儀!優秀な職人たちがそろうアワード

このアワードは、日本の職人を全力でサポートするプロジェクト『HiKOKI BUILDER’S SPIRIT PROJECT』の一環として、2024年11月に創設されました。

ハイコーキCCO タレント ヒロミさん

アワードの特別選考員をつとめるのは、近年テレビ番組や動画配信でのDIY技術が高く評価されているタレントのヒロミさん。
ヒロミさんは、今回の選考に大いに悩んだことを明かしました。

「かなり難しい審査でした」

「熱意をもって仕事に取り組んでいる職人さんは、やっぱりかっこいい!選考ではエントリーした職人たちの熱い思いが伝わり、もう、みんなが優勝じゃないかと。それと同時に、自分自身もこういう思いで(DIYを)やりたいなと考えさせられました」

いよいよ『HiKOKI BUILDER’S SPIRIT AWARD』受賞者の発表です!

各部門賞の受賞者とグランプリ発表

『HiKOKI BUILDER’S SPIRIT AWARD』では、「スピリット部門」と「フロンティア部門」それぞれ3名ずつのファイナリストが選ばれました。さらにこの中から各部門賞と総合グランプリが発表されます。 名前を呼ばれたファイナリストたちは、緊張の面持ちで次々と壇上へ。会場は惜しみない拍手に包まれます。

スピリット部門

仕事への誇りややりがい、魅力を伝えるエピソードが評価された職人に贈られる賞です。

山内 健嗣さん(35歳)

9年にわたり古家具や廃材を再利用したアップサイクル家具を製作。特に印象に残っているオーダーは、東日本大震災で被災した床柱を使ってブックスタンドを作ったこと。

「思い出の品を再利用し、暮らしの一部にすることにやりがいを感じています。これからも人の心を救うものづくりを続けていきたい」

河合 時椰さん(29歳)

職人歴9 年目。24 歳からシャッター工として、物流倉庫の大型シャッターから住宅のガレージシャッターなどの取り付け工事に従事。

「シャッター製作を通じて得られる達成感や、お客さまの喜びを感じられることが魅力。電動工具が必要不可欠となる昨今、常に時代に合った技術を追求しています」

川﨑 浩一さん(44歳)

職歴27年。建築家が手がけた物件施工を行う工務店で約10年間技術を学ぶ。37 歳からは新築物件や古民家再生を手がける建築家と施工会社に従事。2020 年には築100 年を越える長屋を使った民泊施設が「ウッドデザイン賞特別賞」を受賞。

「二十歳の時に施主様から感謝の手紙を受け取り、人の思いや夢を形にできる仕事に魅力を感じました。家や建物は人の命を守り、人を育み癒やす存在。一生涯、技術と心を磨き続けていきたいです」

フロンティア部門

未来を切り開く挑戦と革新の考えを持ち、新しい働き方や技術に貢献する職人に贈られる賞です。

小林 大希さん(29歳)

実務経験約8 年。現在、2 級土木施工管理技能士として、現場技術代理人および主任者の補助業務を担当。施工実績は、排水路改修工事、橋梁下部工事、工場の維持工事、住宅外構工事など、多岐にわたる官庁および民間案件に従事。

「身体障害者の私は、建設業で働く上で体力面などの課題があります。しかし近年の電動工具の進化で、障害者でもできる作業が増えていることを実感。人手不足が問題となっている今、これまで建設業で働くことが困難だった層をターゲットに、幅広く情報発信することで業界を盛り上げ、理解を深めてもらえると考えています」

小川 智彦さん(53歳)

10 年前、船大工に弟子入りしその後独立。これまでに六艘の伝統工法による和船を製作。主な造船に京丹後市久美浜町の丸子舟、名古屋白鳥庭園のタブネ、京都市の立誠高瀬川保勝会所有の立誠高瀬舟、京都市東本願寺飛地境内の渉成園(枳殻邸)の和船など。

「強化プラスチック製の船が主流となり和船は廃れつつありますが、観光や神事に需要があると思っています。今後なくなりそうな技術を後世に残すため、限られた予算内で工期短縮を図りつつ、和船文化の継承に努めています」

吉田 裕貴さん(33歳)

大工歴14 年。木造住宅の新築やリフォームを手がける。現場監督経験は1 年。病院や学校などの改修工事に従事。建設業の「過酷で危険」というマイナスなイメージと、職人の減少・高齢化に大工としての危機感を覚え、SNSで現状を発信。

「SNS発信をきっかけに全国の職人が集まり、東京大学で『大工の未来を考える会』を設立。職人不足や労働問題に取り組んでいます。子どもたちに木工体験を提供し、職人の魅力を伝えることで、職人の未来を守りたいと考えています。僕は大工の仕事が大好きです!」

「スピリット賞」「フロンティア賞」「総合グランプリ」の栄冠は誰の手に!?

そして、各部門賞と総合グランプリが発表されると、受賞者は次々と喜びの言葉を口にしました。

【スピリット賞】河合 時椰さん

(河合さん)
「信じられない気持ちと、自分がやってきたことは間違いじゃなかった、と、より身の引き締まる思い。これからも全力でシャッターを取り付けていきます!」

(ヒロミさん評)
「工具を大事にして、かっこよく扱っているところに熱い想いを感じました。これからも素晴らしい職人さんとしてがんばってください」

【フロンティア賞】小川 智彦さん

(小川さん)
「まさか受賞すると思わなくてびっくり。和船づくりは室町時代から受け継がれてきた技術。いま存続が危ぶまれていますが、今年の春から京都で新しく作りますし、なんとかつながりそう。これからも誇りをもって、継承してくれる弟子をとれるよう、頑張っていきたいです」

(ヒロミさん評)
「和船は作り手が少なくなっている中、『僕も作ってみたいな』と思わせる意気込みを感じました。伝統あるものを絶やさず作り続けるのは大変だけど、すごいことだしかっこいいと思います」

【総合グランプリ】小林 大希さん

(小林さん)
「建設業は “キツい”“汚い”とイメージを持たれがちですが、近年は新しい工法や電動工具の進化でかなり働きやすい環境に変化しています。このような賞をいただけたことに大変感謝を申し上げるとともに、これを機会に皆さんにぜひ建設業に興味をもっていただけることを期待します」

(ヒロミさん評)
「選考の際、やりとりのVTRを見て、人の力のすごさと、建築は幅広く色々なことができることを改めて感じました。本当に素晴らしいし、感動しました。おめでとうございます!」

ハイコーキが思い描く 建設業の未来

工機ホールディングスジャパン株式会社 代表取締役社長 執行役員 吉田智彦氏

『HiKOKI BUILDER’S SPIRIT AWARD』プレゼンテーターをつとめた代表取締役社長の吉田氏は、受賞者への祝辞を述べるとともに、ハイコーキが目指す建設業の未来を語りました。

「今回のアワードには多数の職人の方にご応募いただきました。皆さんそれぞれ仕事に対する熱いスピリッツをお持ちで、ヒロミさん同様、選考は非常に難しかったです。

ヒロミさんは先ほど“職人の仕事はかっこいい!”とおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。いま我々がいる場所にある照明や舞台などは、すべて職人さんの手によってつくられているもの。職人さんにとっては仕事ですから“当たり前”のようでも、これが我々の“当たり前”のくらしを支えていることにつながります。これは本当に素晴らしい。弊社はそんな職人さんたちの挑戦や志をサポートしていきたいと思っています」

建設業の人手不足が問題になっている中で、電動工具の進化と、それを駆使する職人たちを称えるアワード。建設業の未来に貢献することを願ってやみません。


「HiKOKI BUILDER’S SPIRIT PROJECT」公式URL:https://www.hikoki-powertools.jp/campaign/special/bsp/2024/index.html

<取材・撮影・文/櫻井れき>