株式会社Hakuhodo DY Matrixは「100年生活者を見つめ、人生を通してWell-beingであり続けられる理想社会の実現に貢献する」というミッションの下、シンクタンクである「100年生活者研究所」を通して、人生100年時代の幸せをテーマにした調査リリースを発信・提案しています。
今回、「100年生活者研究所」では5月14日の母の日に合わせ、子育て後も含めた母親の日々の過ごし方と人生100年時代の幸せがどのように影響を与えるのか、子どもを持つ20~80代の女性240名を対象に調査を実施しました。人生80年時代から人生100年時代に変化してきていると言われていますが、それは母親にとっては子育ての役割を卒業してからの時間が20年長くなるということ。母親として人生100年時代を幸せに過ごすためにはどのようなことが重要なのでしょうか。
「100年生活者調査~母親編~」結果詳細
・「夢中になれるものがある」母親は約77%、60%以上の母親が「もっとほしい」と回答
「Q1.あなたは現在、子育て以外に、日常の中で楽しみながら行っていることや、好きなこと、夢中になれることが1つでもありますか」(n=240)という質問に対し、「はい」と回答した母親は77.1%で、多くの方が自分の好きなことを楽しみながら過ごしていることが明らかになりました。
また、「Q2.子育て以外に、日常の中で『楽しみながら行っていることや、好きなこと、夢中になれること』が(もっと)欲しいと思いますか」(n=240)という質問には、Q1の夢中になれることの有無別に比較したところ、「はい」と回答したのは、夢中になれることがある母親は62.2%、ない母親は60.0%で、どちらもさらに楽しみがほしいという結果となりました。
・夢中になれるものがある母親は、ない母親よりも約1.5倍高く「100歳まで生きたい」と回答。また、夢中になれることがある母親は、ない母親より約4.7倍高く「子育て後の人生も充実する」と考えている。
「Q3.人生100年時代において、あなたは100歳まで生きたいと思いますか?」(n=240)と質問したところ、夢中になれることがある母親の27.0%が「そう思う」と回答しました。夢中になれることがない母親の18.2%と比べ、約1.5倍高い結果になりました。
また、子育ての考え方について聞いたところ、「総合して明るい気分で取り組めている(いた)と思う」と考えているのは、夢中になれることがある人では30.8%、ない人では14.5%で、約2.1倍の差に。さらに、子育て後の過ごし方についても聞いたところ、「終わってからの人生も充実すると思う」と考えているのは、夢中になれることがある人が34.6%で、7.3%のない人と比較すると約4.7倍高い結果となりました。
・母の日の贈り物に欲しいものは「自分の趣味や好きなことに関連したもの」が上位
「Q.子どもから母の日にカーネーション以外でプレゼントをもらうとしたら、どんなものが欲しいですか」(n=240)という質問に対する回答は、1位が「美味しい食べ物・お酒など(54.6%)」、2位が「自分の趣味や好きなことに関連したもの(47.9%)」、3位が「子どもの気持ちが伝わるもの(手紙など)」となり、自分の関心があるものや趣味にまつわるものが選ばれる傾向にありました。
<調査概要>
・調査名:【100年生活者調査~母親編~】
・調査目的:母親が夢中になれることと幸福度の関係把握
・調査手法:インターネットモニター調査
・調査期間:2023年4月
・調査対象者:子供のいる20~80代の女性 240名
調査結果に関する研究員コメント
瀧野美桜氏
母親は夢中になれることを見つけることで、子育てを楽しく、明るい気分で取り組むことができるだけでなく、子育てが終わってからの人生も「幸せになりそう」「充実しそう」という期待を持つことができることが明らかになりました。これまで母の日には、日頃の感謝を伝えるために花や手紙を渡したり、家事を手伝ったりする人が多かったと思います。そんな気持ちが伝わるプレゼントがうれしいのはもちろんですが、人生100年時代においては趣味や好きなことに関連したものや、新しい出会いにつながりそうな体験を贈ることで、母親が人生を末永く幸せに過ごすヒントを得られるかもしれません。
今回、人生100年時代において日常生活をポジティブに過ごすためには、子育て以外に夢中になることを見つけることが重要だということが分かりました。5月14日の母の日には趣味のきっかけとなるプレゼントを考えてみてはいかがでしょうか。